ならまちの樫屋で上生菓子をお持ち帰り

奈良で最後に立ち寄ったのは、近鉄奈良駅からも徒歩圏の「ならまち」にある和菓子屋さん「樫屋」。だんご庄は庶民的な良店でしたが、こちらは創業は2008年と比較的新しいお店ながら「萬御菓子誂處 樫屋」(よろづおんかしあつらえどころ かしや)と厳かな名前がついています。素材の持ち味を大切にしながらつくられる和菓子はどれも上品な仕上がり。予約が必要ですが、イートインで職人さんが目の前で作りたてのお菓子を出してくれる和菓子のコースなども堪能できます。夏はかき氷も人気。

持ち帰り用に和菓子を4種類、購入しました。右上から時計回りに、竜田餅、錦秋、栗葛焼き、栗きんとん。樫屋の上生菓子はどれも瑞々しいしっとりとした食感。上品で風味良く丁寧につくられた和菓子たちで、どこの老舗にも負けない美味しさです。「葛焼き」がお店の看板商品のようですが、この時は季節の栗を使用した「栗葛焼き」が販売されていましたので、そちらを。シャリ感のある表面のくず焼きの中から瑞々しい栗餡が顔をのぞかせます。栗きんとんは、しっとりとしたこし餡を栗そぼろで包み込んだ喉越しのよい仕上がり。口の中ですーっと溶けて無くなります。竜田餅は、ういろうを用いた弾力のある餅のようなお菓子で中は粒餡。錦秋は細挽きのそぼろ餡で秋らしい色合いのきんとん。中は白小豆の粒餡でした。

インスタを見てみると、クリスマスの時季には百合根餡を使ってクリスマスツリーを模した、きんとん「聖樹」が販売されている模様。新年にはどんな季節菓子が作られるのか気になります。今度は季節を変えて訪れてみたいお店です。

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