秋のお楽しみ、栗の季節になりました。
髪を切りに出かけた帰り、渋谷ヒカリエに寄って仙太郎で栗のお菓子を買いました。栗蒸し羊羹、くりもち、栗どら、渋栗まんぢう等々、数ある季節商品のなかで、毎年断トツで楽しみにしているのが「渋栗むし」。実は仙太郎には栗蒸し羊羹が3種類あります。竹皮に包まれた自分で切り分けるタイプのものと、あらかじめ切り分けられたバラ売りの栗蒸し羊羮があり、バラ売りタイプには「栗むし」と「渋栗むし」の2種類があります。「栗むし」は渋皮をむいて蜜漬けにした栗がのったもの。「渋栗むし」は渋皮がついたまま蜜煮にした栗がのっています。この「渋栗むし」は「栗むし」が販売されるようになると販売終了になるため、限られた期間のみしか販売されない栗蒸し羊羮です。
本日分が売り切れていないかヒヤヒヤしながらお店を覗くと、まだありました。三角形の羊羮生地の上に立派な栗がゴロゴロと並んだ様子は、いつもながらテンションが上がります。お店の人によると、「渋栗むし」は今年から羊羮部分の小豆こしあんと白小豆こしあんの配合が変わったそうで、これまでより小豆あんの割合が増えたそう。それは楽しみ、と思いながら栗蒸し羊羹の他に、くりもちも一緒に買いました。
家に帰って、早速ティータイム。なるほど。白あんより小豆あんの割合が増えたことで羊羮生地と栗の渋皮煮との味のコントラストがはっきりした感じがして、大変美味です。渋皮の風味もたまりません。口福。日本人でよかったと、しみじみ思います。
栗蒸し羊羹をお遣い物にする時は、東京なら富ヶ谷の岬屋か、高輪の松島屋。関西なら大阪の廣井堂か、京都の甘泉堂あたりが重宝しますが、普段の自宅用として買うなら仙太郎はひと切れから買えて価格も手頃なので求めやすいですね。何を食べても安定の美味しさですし。
今年は新規開拓もしてみたい。松島屋出身の方が営まれる大崎の高松屋もなかなか美味しいと聞く。今年前半にハマった「切羊羹」(食べやすいスティック状の蒸し羊羹で、酒のつまみにもなる)で有名な日本橋 長門の栗蒸し羊羹も食べなくては。
秋は忙しい、笑。