桜新町・砂の岬で念願のカレーランチ

桜新町の砂の岬。カレー好きには有名なお店ですが、コロナで長い間イートインの営業は休まれていました。最初、「砂の岬」と聞いたとき、ボルヘス?と思ったのですが、ボルヘスは「砂の本」でしたね。しかもインドじゃなくてラテンアメリカですし、笑。店名の由来は何かな。ミルトン・ナシメント好きかしら?

休業の間にオンラインショップがスタートし、冷凍の宅配でカレーやミールスのセットが注文できるようになっていたのですが、イートインはお休みのままでした。昨年から営業スタイルを少し変更して朝食とランチのみの営業でお店での食事が可能に。とはいえ、週3日だけの営業ですし当初は予約でいっぱいだろうと思っていてなかなか行けずじまい。先日、久々にインスタを覗いてみたら直前でも意外と予約を取れそうだったので、週末のランチを予約して行ってきました。オンラインショップからメニューを選択、支払いも済ませた上で予約した時間に伺います。

丁寧に作られたカレーはさすがの味わい。サイドメニューは当日の追加も可能です。私たちは元々オーダーしていたランチのセットに、チキンマサラフライの単品カレーを追加しました。カレーはもちろん、副菜の一つひとつまで抜かりなく美味しい。辛過ぎず、絶妙のバランスで考え抜かれた完成度。突出したスパイスを感じることもなくすべてが調和しています。食後に出されたチャイも同様。しっかりと甘いですが、くど過ぎず満足感のある仕上がり。しみじみ美味しいなあ。

そしてお味もさることながら、お店の内装の素敵さよ。紙製のランチョンマットも唸るほど可愛い。汚す前にとっておいて綺麗なまま持ち帰りたいくらいでした。デザインはFJDの藤田二郎さんだそうで、テイクアウトのパッケージも素敵ですよお。

ものすごーくよく考えられたオペレーションでシステム化されているので、待ち時間はほとんどなく(予約なしの場合は待ちますが)、30分くらいの滞在時間で食事からお茶までが流れ作業のように滞りなく済んでいきます。ゆっくりしたい方には向かないかもしれませんが、これはこれでいいかな。世の中の環境が変わり、オーナー家族にもお子さんが生まれたそうで、いまの環境でできること、というのを考えた結果、このスタイルになったそうです。以前のようにミールスをゆっくり楽しんだり、夜お酒を飲みながら食事というのはしばらくは難しそうですが、お店を営まれる方にも様々な生活スタイルがあり、それを許容していく、というのも必要ですよね。コロナ前の日本は少しサービスというものの考え方が過剰になり過ぎていた気がします。コロナ、悪いことばかりじゃなかったのかも、と思いながらお店を後にしました。

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