数年前からよく店舗のディスプレイなどで見かけるようになったヤドリギ。「宿り木」というだけあって樹木の枝に丸く球のように付着して育つ半寄生植物です。冬になるとすっかり葉を落として裸木になった高い木々の上にマリモのように姿を現わすので、鳥の巣だと思っている人も多いのでは? 私も実はそう思っていた一人です。ヤドリギ自体は常緑植物ですが11〜12月頃になると丸い小さな実をつける様がとても愛らしくて寒い季節になんだかほっこりします。最近は実をつけたヤドリギを使ったクリスマスリースやスワッグもよく見かけるようになり、それはそれでとても素敵です。
一昨年くらいからクリスマスシーズンにヤドリギをお部屋で飾ってみたいなと思いつつ、なんだかコロナもあって実現しなかったのですが、今年は思い切って大ぶりなヤドリギをお花屋さんでゲットしてきました。南青山にある「はいいろオオカミ+花屋 西別府商店」は、ロシアの古道具と植物のアトリエが共存する一風変わったショップで、よく通っています。山で仕入れてきたばかりのヤドリギの中からいくつか見せてもらい、かろうじて電車でも持って帰れそうなサイズを選びました。綺麗な球形で実もたくさん付いていて、かなり満足。お店で聞いたところによると、ヤドリギは一年で一節くらい(4センチほど)しか成長しないそうなのでこの大きさになるには一体何年かかったのやら。なんだか塊根植物みたいですね。そう思うと枝から切ってしまうのが申し訳ない気持ちになります。できるだけ長くもつようにしっかり葉水をあげて大切にケアしよう。ただ、切る前の元々の宿主の木の健康状態などにも左右されるようなので、どれくらいもつのかは「神のみぞ知る」なんだそうです。ドライにできるものもあれば全く無理なものもあるそう。
ともあれ、今年はヤドリギを眺めながらあったかくして過ごすほっこり12月に。今年ももう残りひと月です。It’s almost Christmas!