昨年、ずっと念願だった額賀章夫さんの花瓶とようやくご縁がありました。額賀さんの作品と初めて出会ったのはもう20年近くも前でしょうか。千葉の棚田が見える眺めの良いカフェで食事をした際、併設されていたテーブルウェアのショップで買い求めたケーキ皿が2枚。当時はプリーツワークという言葉も知らずに購入したものでした。その後、額賀さんのテーブルウェアはどこも入荷まもなく売り切れてしまうほどの人気商品なのだと知るのですが。それから何年も経ったある日、友人が買った額賀さんの花瓶を見て、とても羨んだのを憶えています。「私もいつか欲しいな」とずっと思っていたのでした。
そして、やっと機会が巡ってきました。この作品を初めて見たとき、なぜか船越桂さんの彫刻像を思い出しました。まるでこちらを見透かすような静謐な花瓶の佇まいが、そんな印象を私に持たせたのかもしれません。ギャラリーのオーナーからこの花瓶が「torso vase」と名付けられていると聞き、とても腑に落ちました。リビングに置いて毎日眺めていても飽きない花瓶ですが、他と一線を画す存在感があります。
新木場のcasicaで、10/25からインテリアスタイリストの石井佳苗さんセレクトのアイテムが並ぶDaily Life 2022が始まるそうです。額賀さんの作品も15点ほど並ぶとか。今回はどんな作品たちが並ぶのだろう。楽しみだな。