SOWERでの朝食を終えて宿をチェックアウトした後は、奈良へ立ち寄りました。目的地は「塩津植物研究所」。橿原市にある主に盆栽を扱う種木屋さんです。種木とは盆栽になる前の草木のことだそうで、実生、挿し木、取り木など様々な園芸技法を用いて生産した種木から盆栽への仕上げまでを一貫して行なうのが塩津植物研究所です。
農園のような広々とした敷地で、露地からハウスまで、数多の盆栽や植物たちをご夫婦二人で面倒を見ていらっしゃいます。ミニ盆栽は販売して終わりではなく、植替えや剪定、針金整枝などの育成相談も「草木と共にいつでもお越しください」と一緒に考えてくれる心強さで安心です。
選んだのは二手に分かれた枝ぶりが印象的な黒松と、可愛らしい意匠が凝らされた鉢が気に入った正体不明のミニ盆栽。「たぶん木瓜の種類だと思うけど、盆栽好きのおじいちゃんから引き受けた時点で判別が難しい謎の盆栽だった」という出自のお品。花が咲くはずだけど、白い花なのか赤い花なのかも判らないそうです、笑。そのぶん黒松よりずいぶんとお安かったので、宝くじ感覚で買ってみました。どんな花が咲くのやら、来年の春がとても楽しみです。
帰りに研究所から車で15分ほどの「だんご庄本店」へ。名物の団子を店内で戴きましたが、むちゃくちゃ美味しかったです。橿原へ行かれた際にはぜひとも寄っていただきたい。地元の人たちが入れ替わり立ち替わり大量に買い求めていかれます。評判なのも納得。