ワインも小技光るお料理もとても好み
丸太町の「料理・ワイン イバラキ」

京都御所の近く、町屋を改装した落ち着いた店内でいただく、イバラキのお料理。店内はフロア担当のお兄さんとシェフのお二人で切り盛りされています。シェフお一人ですが手早く繰り出されるお料理の数々はどれも小技の利いた逸品。最初にオーダーした鶏ハムのしっとり加減にまず悶絶。これは間違いない。そして、飲兵衛にはうれしい、メインとパスタに至るまでの前菜のラインナップがとても豊富でニンマリしてしまいます。イタリアンからフレンチ、和食寄りだったり、洋食寄りだったりと多彩な小皿が少しずつ楽しめます。ブリの塩焼きとさっぱり大根おろしのソースと香味野菜の組み合わせも絶妙、猪のメンチカツも香り良く、定番のたらこスパも爽やかなオイル使いが印象的でした。トリッパのトマトソースも美味しかったし、牡蠣もプリプリだった。魚介からジビエまでシェフの力量の幅広さが伺えます。なんとお昼営業では本格ラーメンも出しているそう。あんまり美味しかったので、最近はあまりやらないデザートと食後酒もついオーダー。クレーム・カタラーナ、美味しかったです。

あと、このお店にはもう一つ、知る人ぞ知る魅力があります。奥のカウンターはオープンキッチンでシェフが調理する様をかぶりつきで拝見できる特典があるのですが、そのカウンターの装飾に施されたタイルが実は陶芸家の村田森さんによる焼き物です。綺麗な発色のブルーのタイルと、目の前に拝めるのは村田さんが絵付けをしたタイルです。そういえば村田さんご夫妻と村上隆さん、カイカイキキが運営するうつわ店「となりの村田」が岡崎にあることを思い出しました。

ああ、しかし、可愛いなあ。村田さんのタイル。口福と眼福。いい夜が更けてゆく。

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