
季節が少しずつ動き、春の気配を感じられることが多くなってきました。同時に厄介な花粉も出てくる季節ではあるのですが、お花屋さんのディプレイが少しずつ明るさを増していく様は楽しいものです。春の到来とともにビタミンカラーのお花が増えてきます。ビタミンカラーの代表格といえばミモザ。私は毎年この季節にミモザを買って簡単にリースを作り、それをお部屋に飾ります。以前は一年飾っておき、春に新しいリースに交換するというルーティンだったのですが、晩秋を過ぎて寒くなる頃にはかなり色が褪せてくるので最近は一年を待たず色が悪くなってきたらサヨナラするようになりました。初めの頃はミモザを買ったらしばらく生けてフレッシュな花を楽しんでからリースにしていたのですが、乾燥してくるとまとめにくいので最近は買ったらすぐにそのままクルンと丸めてリースにし、玄関に飾ります。無造作にクルンとひとまとめするだけ。あまり作り込み過ぎないのが好みです。綺麗な円にならなかったり、端っこが飛び出てホルン型になったりしますが、笑、それはそれで味があって良いと勝手に納得しています。花瓶に生けるお花はこれまた鮮やかなビタミンカラーのチューリップを買いました。独特の華やかなオレンジ色で見ているだけで元気が出ます。毎日出入りする場所にビタミンカラーの花があると気分が明るくなって良いです。

春の玄関第二弾は、蝋梅を生けました。蝋梅の開花期は冬から春にかけて。冬に咲く梅として、あるいは地域によっては春を告げる梅として様々に愛でられています。蝋細工のような半透明の黄色い花は可憐で、そしてものすごくいい香りがします。甘い梅の香りとキャンドルのような、あるいは石鹸のような匂いがほのかに混ざった独特の上品な香り。大好きです。
生ける時にどうしてもカットせざるを得ない小さなの枝の端についた花も勿体無いので、別途一輪挿しに挿したり、トイレのアロマキャンドルの上にそのまま直おきしたりして楽しみます。個人的には蝋梅の香りは水回りに合うと勝手に思っているので、笑。
満開になって頭が重くなり、首が垂れ下がってうまく生けられなくなったチューリップは、ガラスプレートに横置きして、このままドライにします。チューリップの花びらをドライにして棚のディスプレイとして飾るのもお気に入りです。


