昨年、我が家に仲間入りしたこちらもご紹介。ジョージ・ピーターソンのサイドテーブル。もうかれこれ10年くらい前になるかもしれませんが、名古屋のAnalogue lifeというギャラリーで小さな背の低いスツール(というかコロンと置かれていた置物のような佇まいだった)が目に留まりました。お店の方に尋ねるとオーナーがニューヨークで仕入れたものだとおっしゃっていたように思います。作家さんのお名前だけは伺ったのですが、詳細はその時は分からず。残念ながら売り物ではなく、ギャラリーのオブジェとして置かれていたものでした。大きさといい、佇まいといい、不思議な重厚感といい、なんだかとても気になったのですが、その後他所でも出会うことはなく、ずいぶん年数が過ぎた頃、再会。すぐにあの時のと同じ人だ、と気づきました。尋ねると、ノースカロライナに工房を持つジョージ・ピーターソンというウッドクラフトの作家さんだということが分かりました。
ですが、知らない間にものすごく人気の作家さんになっていて、お値段も知らない間にずいぶんお高いものに、笑。どうしようかなあと思ってまた何年か経つうちに、どんどん入手困難になっていき、大型の作品が多くなって、私が欲しいと思っていたコロンと小ぶりなスツールはもうほとんど作られていないとのことでした。気になりつつ、だけど踏ん切りがつかぬまま、さらに月日が経ち、例のコロナです。物流が滞り、原材料が何もかも高騰し、さらに円安もあって、どんどん物を買うには厳しい「価格改定」の波が押し寄せました。「いま買わないと、もう買えないかも」そんな強迫観念もあって、ようやく重い腰を上げました、笑。
友人を介して、日本の窓口になっているギャラリーさんから、入荷のタイミングでいくつか候補を見せてもらい、初めて出会った頃から比べると3割増しくらいのサイズ(笑)のサイドテーブルを購入。長い年月の間に我が家もお引越しをし、間取りも家具の構成も変わっていたので、結果的にはちょうど良い大きさでした。なんだか人生の宿題を一つクリアしたような満足感です。